2016年10月30日
昨夜も中継を観ていて間違いに気づいたので修正版をお送りします。
Cleveland Indiansのスペイン語名はインディヘナスではなく、インディオスでした。ロスインディオス、『別れても好きな人』のグループ(古い!)ではなく、野球チームです。
ついでに、暴言で有名なフィリピンのドゥテルテ大統領がオバマ大統領をS.O.B.と呼んだとされるBitchは元来雌犬の意味ですが、スペイン語でもポルトガル語でもPutaで、S.O.B.に当てはまるのがスペイン語Hijo de Puta、ポルトガル語Filho-da-Putaで、いずれにしても日常会話で頻繁に出てくる単語、大統領が他国の元首に対して使うには好ましくありませんが、あまり目くじらを立てるほどのことでもないかと思います。
---------- 転送メッセージ ----------
日本シリーズは大勢の俄かカープファンと筋金入り赤ヘル党達の期待を裏切って日本ハムの逆転優勝と成りました。
一方、米国ではシカゴとクリーブランドという近隣都市間では世界シリーズがまだ行われています。
(土曜日の現時点ではクリーブランド2勝・シカゴ1勝)
しかし、パラグアイの主要新聞でWシリーズの結果を探そうとしても、どの新聞にも書かれておらず、改めてサッカー王国パラグアイでは野球はマイナーなスポーツであることを実感しています。(野球をするのはほぼ日系社会のみ。)
で、ケーブルテレビのスポーツ専門チャンネルESPNでの野球観戦となる訳ですが、当地で視聴可能なESPNスペイン語版ではシカゴ カブスの事をロス カチョロスと呼んでいることが判り、今回ご紹介することにしました。 対するインディアンズはロスインディオス。(ただ、ESPNのHPは英語のみでした。) http://www.espn.com/mlb/ カチョロってベネズエラでもペルーでもあまり耳にしなかった表現ですが、ブラジルでは同じ綴りでカショロと発音し、通常は犬のことを指す単語となります。で、改めてスペイン語辞書を引いてみると、確かに子犬の他に四つ足哺乳類の子を指す単語となっていて、Cub(小熊)も、Cachorroとなる訳です。 熊であればOsoなので、Ositos(Osoの小さいの)という言い回しかと思いきや、ポルトガル語で犬の事を指す単語になるとは。なんともややこしい。 因みに、ニューヨーク名物のホットドッグ(熱犬)は、スペイン語ではperro caliente(ペロカリエンテ)、ポルトガル語ではcachorro-quente(カショロケンチ)と少しコミカルな言い方になります。NYで屋台のホットドッグを食べるときには、これら南米風の言い方をした方が理解されやすいかも知れません。(屋台シェフの多くはラテン系です。) カブスの正式HPにはスペイン語版もあって、ここでもLos Cachorrosと表記されています。 http://chicago.cubs.mlb.com/es/?c_id=chc 広島のスタンドを真っ赤に染めたカープファンの様子は、観ているだけで元気になるイメージでしたが、一方、弱小勢力になり下がったベネズエラの赤シャツ軍団は、憲法に則って罷免投票を行う様主張していた反対派や多くの国民の真摯な声を踏みにじり、飽く迄も政権にしがみついて居座る作戦に出ており、その混乱の様子は毎日パラグアイでも報じられています。 パラグアイではCartes大統領の再任を目指して憲法を改正しようという動きが活発化しており、今週は与党コロラド党の総会が開催され、シンボルカラーの赤いシャツを着た党員で会場は真っ赤に染まりました。 http://www.abc.com.py/nacionales/cartes-llego-a-la-convencion-colorada-1532680.html 📷 しかし、赤いベネズエラ政府への批判の先頭に立つパラグアイ政府のトップとして、カルテス大統領自身は白い民族服アオポイに赤いスカーフといういでたちで登壇し、南米に詳しくない他地域でベネズエラと混同されない様に配慮したように思われます。 http://www.mercosur.jp/03_paraguay/shop.html 📷 本日、コロンビアのカルタヘナで開催されている第25回イベロアメリカ(ラ米)サミットXXV Cumbre Iberoamericanaに出席の首脳も、今回の重要テーマの一つが混迷すえうベネズエラ問題を討議するだけに、参加者はほぼ全員白を基調にした衣装で色眼鏡に掛からない議論をしようと望んでいます。 📷 勿論、一年中超高温多湿のカルタヘナでは、カリブ海地方の民族正装Guayaberaで過ごすのが凌ぎ易いから、とも言えます。 https://www.google.com.py/search?q=guayabera&rlz=1C1OPRA_enPE570PE570&espv=2&biw=1600&bih=745&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwiI3rmZzIDQAhVEI5AKHYXvClcQsAQIKA 米国の大統領選挙もいよいよ終盤を迎えていますが、赤をシンボルカラーとする共和党トランプ氏が劣勢である様子を見ると、今年は赤は元気の無い色、という定義になるかもしれません。 (トランプ氏は毎回討論会で赤いネクタイを締めていたことにお気付きでしたでしょうか?)
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