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執筆者の写真Kaz Suzurida

ペルーの言葉 tirador(ティラドール)=射手、猟師、ドアの取手 英:shooter, knob

2012年12月17日

宅配の新聞に目を通し、土曜日の朝は一週間のニュースを振り返るのがベネズエラ以来の生活パターンになっていますが、ペルー最大の販売部数を持ち、我が家でもとっているEl Comercio紙の昨日の朝刊は一面の半分以上、二ページ目はほぼ全紙面を割いてコネチカットの乱射事件(Los menores tenían entre 5 y 10 años, el tirador también mata a su madre y otros seis adultos)を取り上げており、暗澹たる気分で一日が始まりました。

一日置いて日曜になれば報道も変わると思ったものの、今日の一面も下半分がこの事件関連の報道で、今回の事件のインパクトがペルーでも如何に強いか、良く判りました。

米国での銃規制強化議論がどうなるか?注目すべきですが、今週はリマでも役所に出向している仲間から、同僚が出勤する際にピストル強盗に遭った報告があったばかり、ペルーでの銃規制がどうなっているのか?事情に詳しい軍隊出身で元ボディガードの運転手君に話を聞きました。

結果として判ったのは、リマでも極めて簡単に銃が入手出来るという些かショッキングな事実です。

二年前にオープンし、今も拡大中の市内最大(ラ米でも最大級)のショッピングセンターであるJockey Plaza内にある釣り道具屋で、米トーラス社というブランドの拳銃が売られており、クリスマスセールの広告には実弾の割引も含めた価格が明記されていました。

曰く、オートマチックがS/.2,250-2,400(日本円換算は33倍して下さい。)、リボルバーがS/.1,499-1,700、50発実弾が一箱S/.19-67と豊富な品揃えをうたっていて大いに驚きました。

しかもこの店、我が家のある地域に本店があり、そこには試射場まで完備しているとのこと。

同じカタログには釣具の紹介も多く掲載されており、米国同様、魚や動物を釣ったり狩ったりする行為がスポーツの一種と捉えられている様子が判明した訳ですが、一方で誰でも気軽に銃を入手できる模様で、この事件をキッカケにペルーでの重火器の規制議論がペルーでも始まるものと思われます。

昨日は気分転換に新観光名所Larcomarのショッピングセンターで上映されたニューヨーク メトロポリタン劇場の歌劇アイーダを鑑賞して来ました。

これはインターネットで世界64カ国に配信する同劇場の新サービスという事で、日本でも松竹が各地の映画館で同様のサービスを展開しているとのこと。

同シネコン最大の映写室はほぼ満席でしたが、アジア系は我が夫婦だけで、観客の殆どは白人系中高年ペルー人と言う状態で、ペルーのヒエラルキー社会の一面を垣間見る経験にもなりました。

http://www.metoperafamily.org/metopera/liveinhd/LiveinHD.aspx 今週はベネズエラから二十年来の友人のお嬢さんがペルーに遊びに来ていて、久々の再会を果たしたのですが、大統領選挙以降の治安の悪化や更なるモノ不足の話を聞いて、判ってはいるものの残念な気分になりました。 しかし、彼女は本日の州知事選挙に投票すると言って、今朝の便でカラカスに戻って行き、若い人達の政治参加に前向きな姿勢を見て少し安心もした次第です。 日本では、自民党の棚ぼた圧勝に終わった様ですが、史上最低の投票率と、元気な南米と対象的な事態を憂慮している場合ではないのかも知れません。 正鵠を射る事の出来る立派な政治家が多勢選ばれている事を期待したいものです。

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