2013年4月6日
明日4月7日はDía Mundial de la Salud(世界”健康”の日)。
3月8日にDía Internacional de la Mujer(国際婦人デー)を祝ったばかり、このコラムでは紹介しなかったものの、3月22日はDía Mundial del Agua(世界”水”の日)というのがあって、水資源を大切にするよう訴えていました。
このところ、頻繁に何々の日、と言うのが出てくるようですが、毎朝通勤のクルマの中で聞いているラジオRPP Noticiasというニュース専門チャンネルでは、毎日 西暦何年の今日=何月何日にどういう事が起こった、と言うようなコーナーがあって、歴史の勉強をさせてくれます。
金曜日5日の放送で、1992年の4月5日にアルベルト・フジモリ大統領(当時)が突然憲法を停止し、議会を解散する「大統領によるクーデター」があった日であることを紹介していました。
こうした強権的手法によってゲリラ寄りの野党を排除し、徹底的な掃討作戦を実施、年率7千%のハイパーインフレを収束した直後の治安改善に向けた政策の実施で、今日のペルーの繁栄の礎が築かれたことは、ほぼ衆目の一致するところではありますが、この行動を支持した軍隊や警察がその後強大な権力を得て、やがて腐敗の方向に向かい、これに反発して立ち上がったのが、当時軍人であった現ウマラ大統領ということです。
一方で、最高権力者によるクーデターというコンセプトは、同年2月に実際に当時のペレス政権に対するクーデターを起こして逮捕され、収監中だったチャベス中佐に大きな影響を与えたとも言われていますし、また、コロンビアのウリベ大統領(2002-2010年在職)も、同様の強権的手法で麻薬カルテルを掃討し、現在の繁栄の基礎を作り上げたという点で、中南米政治の大きな転換点となった事件であったことは間違いありません。
そのフジモリ元大統領は、その後2000年11月に大統領在職中に日本に亡命、2001年9月に殺人罪で起訴され、2007年9月にチリ経由帰国・逮捕され、収監、2010年1月に禁固5年の実刑が確定して服役中に舌癌が見つかり、現在はこの癌の治療の為に恩赦を申請しているものの、上述の複雑な事情により、ウマラ大統領は判断にあぐねているというのが今日の実態です。(ウマラ大統領は本日 中国を訪問中。)
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意外な短命に終わったチャベス大統領の例を引くまでもなく、政治家にとっても健康の確保は重要なポイントということですが、今週はリマ市内の病院はどこもかしこも健康診断の人達でごった返すと言われています。小生は水曜日に検診に行ってきます。
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