2008年12月6日
今日12月6日は10年前にチャベス現大統領が選挙で史上最高の得票率(56.5%)を得て大統領選に勝利した記念日。
と言うことで、大統領府Mira Floresの前の街路に何万人もの大統領支持派民衆が集まって、"!Uh! !Ah! Chavez no se va"と言うプラカードを掲げ大統領のスピーチに酔いしれてシュプレヒコールを上げていました。
先月の統一地方選挙で、一応22州の内17州の知事を与党PSUV(ベネズエラ統一社会党)で占め、勝利宣言をした大統領ですが、選挙終了後直ちに自身の三選を認めさせる憲法改正に向けて動き出し、このスローガンを多用して民衆に刷り込み工作を始めています。
(ベネズエラ現憲法では米国同様、大統領は二選しか許されていません。)
しかし、この「ウーッ、アーッ」という台詞、チャベス大統領本人やその支持派言い方は当然元気一杯でやるのですが、どうも活字になると、在任中に亡くなった故大平正芳首相の有名な枕詞を思い出してしまいます。当時の大平氏と同様、現在のチャベス大統領にも多くの批判が寄せられ、熱狂的な支持層を確保する一方で、支持基盤である貧困大衆層からも「結局何も変わらない」という諦めとともに、ポスト チャベスを探る動きも見られ始めています。
この大統領任期延期可否をめぐる国民投票は、来年2月に実施される見込みで、「選挙が終わらなければ何も動かない」と言われた今年のベネズエラ政治経済の諸決議事項は日本の来年度予算審議同様に年明けまで持ち越しとなりそうです。
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