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執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 rapar(ラパール)=剃る、坊主刈りにする  英:shave

2011年8月6日

今週は月曜にチャベス大統領が丸刈り(cabeza rapada)にして閣議に登場し、その模様がネット配信されるや、たちまち話題になりました。

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大統領は今後の化学療法で生じるであろう脱毛による容貌の変化によるイメージ低下を、事前にヘアスタイルを変えることで緩和しようという作戦である、と報じたメディアもありますが、先週ご紹介した「ユル・チャベス」というユーモアも交えて直ちに苦境を自分の形勢有利に変えてしまう当たり、日本の政治家には真似の出来ない芸当ではないでしょうか。


ところで、この坊主刈りですが、'90年代前半にはこのようなヘアスタイルは殆ど見かけなかったのですが、今や多くのベネズエラ男性が完全に剃り上げたアタマか、日本で言う二分刈り程度に極めて短く刈り込んでいます。恐らく、ハリウッド俳優ブルース・ウィリスが'98年の映画『アルマゲドン』(Armageddon)で完全に剃り上げたアタマでスクリーンに登場したことがきっかけで今の流行になったのでは?と勝手に推測しています。

従って、今回の大統領のイメージチェンジも一旦見慣れてしまえば全く違和感は無く、寧ろ流行を取り入れた、と好評価を得ているように思います。


一方、政府系新聞Ultimas Noticias紙電子版にはTransformación de Chávez(チャベスの変化)という変わった映像が掲載されています。過去13年間の容貌の変化をデジタル映像化している訳ですが、反対派が指摘する(病気の前の)「太った」(病気になって)「痩せた」という外観の変化への非難を和らげ、「司令官は過去13年間殆ど容貌に変化は無く、これからも無い」というメッセージを投げかけているものと思われます。

同じUltimas Noticias紙報道によりますと、本日8月6日にチャベス大統領は再び化学治療を受ける為にキューバに出発する承認を昨日国会から得たようです。

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おなじみ反政府系El Universal紙の人気漫画Raymaさんのコーナーですが、水曜日は「問題は髪型でなく、正気かどうかということ」として、色々なヘアスタイルを紹介し、今日土曜日はイスラム教のラマダンの時期であることを引用して、軍国主義が神でなく権力にひれ伏している様子を揶揄しています。

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