2008年11月3日
昨日のチャベス大統領の発言として「Estoy dispuesto a sentarme hablar con Obama(オバマと話し合いの席に付く準備は出来ている)」という見出しが付いていますが、実際の演説ではObama氏の実名を挙げずにhombre negro(黒い男)と呼んで、自分と同じ黒人混血であると親近感を表す一方、これまで悪魔呼ばわりしてきたBush大統領の後継候補で白人でもあるMcCain氏への嫌悪感を示唆しています。
先の南アフリカ訪問時には自分を含めたベネズエラ人の祖先がアフリカであると発言し、国内の白人層の不興を買った大統領ですが、世界的金融危機や原油価格の暴落で国内の金融不安を世界と共有する
ことになった現在は、黒人系混血という共通点を持つことを全面に出して、これまでひたすら罵詈雑言を浴びせ、自身で悪化させてきた米国政府との関係回復のきっかけをつかもうとしているように思われます。
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