2010年10月23日
天高く馬肥ゆる秋、暑く長かった夏が終わり、日本も漸く食欲と運動と読書の季節になったようです。しかも今年はセの中日、パのロッテと、我が家で応援する両チームが日本シリーズを戦うことになり、喜ばしい限りです。
さて、今週の新聞紙面やテレビニュースで最も多く取り上げられたのは、カラカス地下鉄の機能低下による交通の混乱で、電源系の整備不良などで電車の運行が大幅に間引きされ、地下鉄公社も利用者に地上のバス利用を呼びかけることとなり、ようやく始まった公立学校によって混雑が激化した地上に、本来地下鉄で移動する人達が出てきたことで、道路の混雑が更に悪化し、どこもかしこも大混乱という状態になりました。学校が始まると何故混雑が激化するか?というと、スクールバスが完備していない学校や、スクールバスの治安対策が十分でないことを懸念する親が子供を乗用車で送り迎えし、朝晩だけでなく、昼休みも学校周辺が大渋滞し、これが一般道にも溢れてくるからです。
地上の混雑を避けて何とか地下鉄に乗ろうにも、最低でも1時間は待たされた上に冷房も停止しているので、利用者もヘトヘトの状態で、地下鉄を重要な移動手段とする低所得者層の政府への反感を高める材料がまた増えた、という状況です。
一方、ここベネズエラでもプロ野球(beisbol profesional)が先週開幕、8球団が連日熱戦を繰り広げ、選挙や大雨・交通混雑で疲れた人達も久々の楽しい話題で盛り上がっています。 当地の新聞のスポーツ欄(seccion de deporte)は、最近は米メジャーリーグのニュースに紙面の多くを割いてきましたが、漸く地元ネタで埋めるスペースが増えた感じです。 日本で人気の高い巨人・阪神に匹敵するのが、カラカス・レオネス(Leones)とバレンシア・マガジャネス(Magallanes)ですが、開幕直後9~10試合の戦績はマガジャネスが三位、レオネスが5位と、ファンの期待を裏切ることになっています。(因みにチャベス大統領は熱心なマガジャネスファン) その大統領は先週からベラルーシ・ウクライナ・イラン・シリアと続いた外遊の最後にリビアを訪問、トリポリ大学で社会主義の実践を評価されて名誉博士号を授与され、ご満悦の様子が報道されています。 📷 この写真では珍しくグレーのスーツに身を包み、白いワイシャツに赤いネクタイ(これはいつも通り)といういでたちで、盟友カダフィ大佐の計らいに相好を崩して写っていますが、帰国後の厳しい国政運営を如何にこなすか、また、今回の外遊で中国訪問すら実現せず、欧米に反対の立場をとる各国との関係のみが強化されたことで、外交運営も益々難しくなる筈。 しかも、昨日からコロンビアのガス供給がコロンビア側の技術問題で停止され、復旧に暫く時間が掛かることになったことで、国内の発電や化学工業等でも新たな混乱が発生することが予想されます。
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