2015年9月19日
昨日の夕方、出張から帰ってきた空港から自宅に向かうクルマの中で、運転手君とラジオを聴きながら話していて、いきなり彼が「今日からホックンホウが始まる」と興奮気味に話しだしました。
「ホックンホウ?何それ?」と聞き返してら、「音楽だよ、これ」とラジオを指さして答えたので理解しました。
Rの音を発音しないポルトガル語(ブラジル語?)でRock'n'Rollを読むとホックンホウ(語尾に付くLの発音も曖昧です)になる訳です。だからブラジルで一般的なRicardoやRobertoといった名前はヒカルドやホベルトと読むことになり、ローマ字読みの発音に慣れたものには悩ましい問題。
何で唐突にロックンロールの話になるか?と言うと、昨日からリオデジャネイロで大イベント"Rock in Rio"が始まったという事を教えてくれようとしたのです。
http://rockinrio.com/rio/en/line-up/
このRock in Rio(地元風に発音すると、ホックインヒオ)は1985年に最初に開催され、不定期開催ながら今回が2年ぶり6回目とのこと。毎回豪華なゲストを招いてリオの街を熱狂の渦に巻き込むのだそうです。
今年はクイーン、ロッドスチュアート、エルトンジョン、ケイティペリー、メタリカ等世界の大物が日替わりで登場し、27日まで毎日コンサートが続くとのこと。
アップルでも9月20日から29日までの10日間ロンドンでコンサートを開催して世界中に無料配信することになっていますので、今週はブラジルのロック好きにはたまらない音楽週間ということになるのでしょう。
昨夜は空港から家に帰って荷物をほどき、そのまま間もなく帰任する駐在員仲間の送別会に参加しました。
これは彼の部のブラジル人社員の皆が企画したもので、どんなところでやるのか全く知らずに出向いたところ、ピザレストラン。と言っても宅配のチェーン店でなく、立派な店構えの高級レストラン風のいでたちの店で、おっと、ドレスコードを間違えたかな?と一瞬店に入るのをためらったほど。
で、ここで夜の8時に開始するとの案内だったのですが、昨夜は以外に道が空いていて7時50分には店に着きました。で、店の人に送別会があるのだけど、と尋ねると、「それは二階です。」と言われて二階のパーティースペースに案内されましたが、到着していたのは遠くの支店からやってきた女性社員だけ。
暫くして送別される主賓である友人が奥さんを伴ってやってきたけど、暫し4人で歓談。やっぱりサンパウロもラテン時間でした。で、皆が集まったのは8時半頃。ピザレストランなのですが、幹事は部屋にある大型テレビをいじってカラオケを接続しています。で、繋がった途端にカラオケ大会の始まり。飲み物は配られましたが、食べるものはテーブルの上のパンだけ。一方でカラオケはどんどん進行して行きます。
最終的に全員集まったのは9時過ぎで、漸くピザが出てきましたが、今度は”わんこ蕎麦”の様に、次々に色々なピザが運ばれてきて、さっきまでの空腹感とは逆にひたすらカラオケを歌いながら食べまくる宴会になりました。
カラオケの選曲は多様で、ブラジルのポップスから日本の演歌まで幅広く、それを皆が次々にリクエストを入れて歌いつなげ、一方でピザをほうばる構図。しかし、考えてみるとシンミリしがちな送別会にはこういう明るい企画の方が良いのでは、とも思えた次第。
11時頃、出席者から主賓夫妻にプレゼントの贈呈や丁度この日が誕生日となった奥さんのケーキカットを行って、これでお開きかと思いきや、12時を回ってもカラオケのリクエストは入り続け、出張からほぼ直行で参加した小生には限界となったので、お先に失礼しましたが、ブラジル人の音楽好きを肌で体感した一夜となりました。
ただ、ベネズエラやペルーではカラオケや音楽で盛り上がると早々に踊りが始まるのですが、ダンスは一切なし。
これまでもブラジル大使館での大パーティーはじめ色々なイベントに出ていますが、何故かブラジルの男性諸兄は踊りが苦手な様で、女性が盛り上がって踊り狂っていても、殿方はビールやカイピリーニャをひたすら飲み続ける、というのがブラジル流宴会であるように見受けられます。
先週は茨城県を中心に東日本各地で大雨の被害が出ましたが、今週は16日にチリでM8.3の大地震が発生、13人が亡くなり6人が行方不明と言われています。天変地異が常態化してきたようですね。
秋のゴールデンウィークとも言える大型連休が始まるこの週末、日本の皆様も身辺くれぐれもご注意下さい。
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