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執筆者の写真Kaz Suzurida

ブラジルの言葉 açaí(アサイ)

2016年2月20日

アサイは今や日本でも有名になったブラジル特産のフルーツで、栄養素が豊富に含まれていることで人気を博しています。しかし、サンパウロでも生のアサイを目にする機会は殆どありません。 今週はトカンチンス州というブラジリアの北で米や大豆、バナナや柑橘と共にアサイを栽培しているという日本人にお会いしたので、改めてアサイを皆さんにご紹介したいと思います。 このアサイの主要産地である北東部パラ州のトカンチンス川河口地域にGlobo Vision局の農事番組Ruralが取材を行い、その様子が動画でアップされていますのでご紹介します。 http://g1.globo.com/natureza/noticia/2016/01/manejo-da-floresta-garante-producao-sustentavel-de-acai-no-para.html 一昨年ブラジルに到着した直後に浜松に住む母と電話で話した際に「テレビでブラジルで人気のアサイという果物を紹介していた、どこでも売ってるらしいね」と言われ、近所のスーパーや市場を探してみたものの、まったく見つかりませんでした。次に、日本からの出張者が「アサイ・パウダーをお土産に買って帰りたい」と言われ、結局日系のお土産屋さんでなら入手可能と判りましたが、当時のサンパウロではそれほど人気ではなかったように感じたものです。 📷 📷 📷 しかし、そうこうするうちに近所のショッピングセンターの中にアサイ・スムージーやヨーグルトの専門店が出来、我が家の前の薬局がAçaí Burgerという名前のLunchera(昼食屋でなく日本の居酒屋のイメージ)に衣替えするに至って、アサイが人気の食材であるとの認識を新たにした次第です。 https://www.google.com/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=Acai%20Burger%20Sao%20Paulo&tbs=lf:1,lf_ui:1&rflfq=1&rlha=0&tbm=lcl&rlfi=hd:;si:6432156926568401813 街角でこれに似た果物を売っていますが、良く目にするものは似て非なる果物Jabuticaba。Jabuticabeiraという樹の幹にビッシリ成る果物ですが、アサイがヤシ科の植物であるのに対し、こちらはフトモモ科で、なんとユーカリと同目・同科の植物です。 📷 https://www.youtube.com/watch?v=8dtl2TtiSD0 新顔の名物アサイや日本で無名のジャブチカバとは異なり、昔からブラジル出張に来るたびに飲んでいたのがアルコール飲料Caipirinha(カイピリーニャ)。 📷 📷 (左がカイピリーニャ、右がモヒート) 見た目にはキューバのMojito(モヒート)にそっくり、味はペルー・チリのピスコサワーに似ていますが、原料はラム酒と同じサトウキビから作る酒精Cachaça(カシャサ)。 モヒートは安い白ラムをジンジャーエールやトニックウォーターで割ってレモンとミントを加えるもの。ピスコサワーは葡萄の酒精ピスコに卵白と砂糖を加えてシェークして、アマルゴという苦い汁を一二滴加えるのが一般的。 カイピリーニャは元々レモン(日本的に言うとスダチのような柑橘)を潰して砂糖を加え、これにカシャサを混ぜて作りますが、現在ではベースのアルコールを日本酒やウォッカにするサケピリーニャやカイピロスカという変種が登場、またカシャサベースでも加える果物をイチゴ(Morango)やキウィで作ることで女性や若者の人気を取り戻しています。 カシャサはラムと同じサトウキビ搾汁から出来るアルコールながら、製法が異なり、1516年に北部ペルナンブコ州で最初に作られて500年となる今年も輸出が増える見込みは立っていません。 http://www1.folha.uol.com.br/internacional/en/business/2016/01/1728133-a-big-favorite-in-brazil-cachaca-turns-500-years-old-but-does-not-conquer-international-markets.shtml?cmpid=newsEN 一般のニュースはジカウィルス対策やラバジャット汚職事件、景気の悪化と代わり映えしないブラジルですが、アサイジュースで元気を取り戻し、カイピリーニャで景気づけして、この難局を乗り切りたいものです。 そう言えば、日本との時差が11時間だった夏時間は今日で終わり、今深夜からは時計を1時間遅らせて、日本との時差は12時間に戻ります。

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