2015年3月21日
年が明けるまでは水不足を心配していたサンパウロですが、2月以降は寧ろ頻繁に降る集中豪雨の被害が問題になっています。
今日の電子版で見つけた映像は、19日にサンパウロ市南部で発生した豪雨による冠水が、ホンダ自動車のディーラーの駐車場に流れ込む様子をとらえた監視カメラと、外でこの様子を撮影した携帯電話カメラのものですが、改めて水の勢いの恐ろしさを伝えています。
Vídeos mostram momento em que concessionária é alagada em Moema(ビデオがとらえたMoema地区の浸水)
また、20日午後にも猛烈な豪雨が降って、一部地域で電車が止まるなど、金曜午後の市民の足を止めることになりました。
Chuva volta a causar alagamentos, afeta trens e complica trânsito em SP(今日も雨による浸水で聖市の鉄道や交通混乱)
20日午後の豪雨で街路樹が倒れ、押しつぶされた駐車中のクルマ。幸い被害者はいなかった模様。
雨による倒木と言うのは、ベネズエラでも頻繁にあって以前お伝えしましたが、雨の少ないペルー北部からも同様のニュースが伝えられています。
また、ペルーの首都リマでは連日30℃の猛暑に見舞われているとのことで、初秋のこの時期としては異例な暑さであるとのこと。
サンパウロ市の水源であるカンタレイラ水系の貯水率は1月初めの8%以下から、16%以上のレベルまで回復したようですが、今や洪水による水道管の破壊などで新たな断水に直面しているエリアも出てきている様です。
雨が降らねば雨を願い、降り過ぎると点を仰いで鬱々とする。今や日本でもありがちな光景ですが、異常気象が日常的になってきている昨今、改めて自然災害を如何に減らすインフラ造りをするか?がブラジル始め南米諸国でも大きな課題です。
また、この降雨の影響で蚊が大量発生し、デング熱(Dengue)の患者が多発、サンパウロ州政府は未承認のワクチンを導入して流行の拡大を防ぐ方針を明らかにしています。
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