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執筆者の写真Kaz Suzurida

パラグアイの言葉 árbol(アルボル)=樹木 英:tree 葡:arvore

2018年6月23日

6月19日火曜日はパラグアイの「樹木の日(el Día del Árbol)」でした。

樹木の日は国によって日付が異なるようですが、いずれにしても身近な資源である樹木を大切にしようという趣旨であることには変わり有りません。 この日にUltima Hora紙電子版でパラグアイで絶滅の危機に瀕している樹種10種が紹介され、国の樹でもある黄色のLapachoも含まれていました。 https://www.ultimahora.com/dia-del-arbol-10-arboles-nativos-se-encuentran-peligro-n1301064.html 📷

Lapachoの樹は黄色だけでなくピンクや白、紫の花を咲かせる大木です。国や地域によって名称が異なり、黄色Lapachoはベネズエラの国の樹AraguaneyやブラジルのIpe Amareloと同じ ノウゼンカズラ科(学名Tabebuia chrysantha)の仲間です。キリモドキ属のJacarandaも同じノウゼンカズラ科 の樹木です。 パラグアイは森林資源も豊富な国で、国土の三分の二を占める北西部のチャコ地方では、まだ多くの樹木が生息しており、牧場や農地の開拓が進められる際に伐採される樹木から生産される木炭は、パラグアイの知られざる輸出産品となっています。 その輸出量は年間約10万トン、2016年の統計ではメキシコに次いで世界第9位の輸出国にランクされています。 http://www.factfish.com/statistic/wood%20charcoal%2C%20import%20value 世界で一番木炭を生産しているのはブラジルで、世界生産量5千万トンの一割以上の5.5百万トン、ナイジェリアやエチオピアなどアフリカ諸国が続きますが、輸入量でみると、なんとドイツが20万トン強で世界一、中国(20万トン弱)・日本(15万トン)がこれに続きます。(日本の生産量は僅か2.5万トン) 再生可能エネルギーとして地味ながら注目されている木炭ですが、森林資源の再生には長い時間がかかりますので、あくまでも環境との共生を念頭に、開発を行う必要があることは言うまでもありません。 先月からパラグアイで木炭の輸出を手掛ける会社に参加して、これまで未踏だったチャコ地方に足を踏み入れ始めました。これまで見たことのない世界を知る機会を得ましたので、また追って皆様にもご報告します。 📷 チャコ地方 さて、水曜日20日は世界難民の日でしたがご存知でしたでしょうか? http://www.nikkeyshimbun.jp/2018/180620-23brasil.htm

日本では馴染みの薄い難民問題ですが、困窮を極めるベネズエラや頻繁に天災に見舞われるハイチなどから、ブラジルはじめ多くの南米諸国に難民が流れこんでいます。もともと移民で構成される南米経済なので、各国とも難民に対しても比較的寛容であるように見えますが、コロンビア国境を越えて大量に流入する難民対策に悩むコロンビアでは先週の大統領選決戦で右派のIván Duque氏が勝利しました。これからも増え続けるベネズエラ難民対策に、如何なる手腕が発揮されるのか注目されます。

📷 コロンビアに流れ込むベネズエラ難民

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