2018年11月24日
今週は米国の感謝祭(Thanks Giving)の週であり、感謝祭を祝わない南米でも最近どこでも目にする現象Black Fridayの安売りが金曜日にアスンシオンでも始まって、町中買い物客で大賑わいになっています。
📷 少し前までは、米国独自の行事であるハロウィンや感謝祭は、南米では何の関係もない行事でしたが、ここ数年の間に商業関係者によって重要な年中行事に位置づけられるようになりました。 日本でも渋谷でのハロウィンのバカ騒ぎが報道されていましたが、買い物天国パラグアイでは、ブラックフライデーとサイバーマンデーこそが、元気なパラグアイを象徴するイベントになってきています。 大量生産・大量消費の資本主義では、ともかく継続的に作り続けて売り続けることが重要な経済の原動力。何が何でもモノを売る、ということが多くの人にとって必要なことは、大量の海洋浮遊プラスティックごみの問題からも、必ずしも肯定的には捉えにくいのですが、回遊魚の様に、こうした動きを止めると経済が死んでしまうのですから、有効な代替案が出てくるまでは商活動は止められません。 一方、今日目にしたニュースは、こうした流れとは違って、与えることの重要性を説いている点で特筆に値します。 Paraguay se levanta: Solidaridad supera a la indiferencia(パラグアイは立ち上がった:救済のための連帯が無関心を上回る) https://www.ultimahora.com/paraguay-se-levanta-solidaridad-supera-la-indiferencia-n2781171.html 最近の大雨による住宅浸水の被害で避難しているのは7千世帯以上の家族で、こうした被災者を支援するための援助食糧がこれまでに38トン集まり、200人以上の若者たちがボランティアとして活動しているとのこと。 📷 📷 自然災害への対応の凄さで世界のニュースになる日本ですが、パラグアイも決して日本に劣らない活動が目立たないところで行われています。
モノに溢れた社会ですが、必要な場所への配給を行うべく社会的連帯を示しているパラグアイ、日本と同じような人情を感じさせます。
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