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執筆者の写真Kaz Suzurida

パラグアイの言葉 La costanera(ラ コスタネラ)=沿岸道路 英:the waterfront 葡:ribeirinha

2016年10月22日

パラグアイには世界的に有名な観光地であるイグアスの滝がある、とご紹介することがあるのですが、実際には滝はブラジル・アルゼンチンとの国境として流れるRio Iguazu(葡語ではRio Iguaçu)が、パラグアイ側に接するRio Paranaに合流する手前に存在するために、パラグアイ領土からは観ることは出来ません。

従って三国国境の街の名前もパラグアイ側はCiudad del Este(東の街)となっていて、ブラジル(Foz do Iguaçu=イグアス河口)やアルゼンチン(Puerto Iguazú=イグアス港)のように滝を強調していません。

ただ、パラグアイ側のCiudad del Esteには多数のデパートが林立していて、滝観光に来たブラジル人やアルゼンチン人が必ず立ち寄る買い物の街になっていて、その姿は返還前の香港を彷彿とさせます。

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また、Este市の西には日本人が開拓したイグアス移住地という立派な街が存在します。

一方、首都アスンシオンには目ぼしい観光地は無いのですが、数少ない観光スポットとして市民にも親しまれているのが今日ご紹介するLa costaneraです。

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この道路、パラグアイ河の中流にある入江に沿って作られた河川沿いに作られ、直ぐ近くには1867年、三国戦争(ブラジル・ウルグアイ・アルゼンチン連合軍とパラグアイが戦った戦争)の最中にほぼ完成した大統領府Palacio de Lopezがあって、アスンシオンを訪れた方には是非見て頂きたい美しい景色の場所です。


今週はこのLa Costaneraで乳癌撲滅ピンクリボン運動の集会が開かれたと報道されていましたのでご紹介します。ペルーでもブラジルでも10月になるとあちこちに巨大なリボンを飾って撲滅運動を啓蒙していましたが、パラグアイでも若干地味ながら市内各地で集会が行われていました。

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医療水準はブラジル(と言うよりサンパウロ州)には及ばないパラグアイですが、癌専門の国立病院もあるようで、薬品不足で病院も機能していないベネズエラと比べれば、遥かに住みやすいと思えます。

(比較の対象が悪すぎるきらいはありますが。)

牛肉や穀物の輸出が主な産業であるパラグアイですが、世界第二位でブラジル国境のイタイプやアルゼンチン国境とのヤシレタといった巨大水力発電所の電力は豊富にあり、優秀な日系人医師も大勢活躍しているので、ここを医療ツーリズムの拠点にすればユニークな開発が進められるのでは?と思う次第です。(ただ、豊富な電力も送電システムの未整備により、先週に続き今週も何度も停電が発生しました。)

とは言え、周辺諸国の経済が低迷するなか、パラグアイへの投資は確実に増加しており、航空乗客は昨年比14%増加したと報じられました。

今週は河川物流関連業界による総合展示会であるNavegistic 2016が開催され、パラナ・パラグアイ水系の運輸事業の成長を見込んで300社以上の企業が参加しました。

河川物流と言っても日本ではピンと来ませんが、ミシシッピ水系に次いで世界第二の物量(約1500万トン)を動かす河を持つパラグアイ、ご注目下さい。

尚、先週末行われた日本祭りは2万人近い観客を動員し、大成功裡に今年の移住80周年関連行事を終えました。日本からは大阪の毎日放送が各種の取材を行い、番組が放送されるようですので、視聴可能な方は是非ご覧ください。

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