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執筆者の写真Kaz Suzurida

パラグアイの言葉 inversión(インベルシオン)=投資 英:investment 葡:investimento

金曜日に菅総理が初めて米国を訪問し、バイデン大統領と会談してきましたが、オリンピックに関しては多くの時間が割かれなかった模様です。

やはり投資した金額が大き過ぎて、簡単には中止という訳にはいかないのでしょう。イベントの誘致による開発投資が、伝染病という偶発要因で回収困難に陥るという予期せぬ事態の収拾は、容易には出来かねる様子です。


一方、今日のLa Nacion紙の電子版に、昨年のパラグアイへの外国直接投資が前年を8.9%上回って過去最高の68.8億ドル(約7500億円)に達したとの記事が掲載されています。

東京オリンピックへの投資額が1兆6440億円とのことですから、昨年一年間のパラグアイへの投資額も相当大きかったことが実感できます。

また、パラグアイのGDPが356億ドルであることを考慮すると、昨年の直接投資が如何に国民経済に大きな影響を与えるものであるか理解できます。

日本のGDPは540兆円ですから、1.6兆円を投資したオリンピックを簡単には止められない関係者のご苦労も理解できます。


パラグアイでは外国からの投資が活発なことで、通常であれば収穫した大豆の売却で例年3月頃グアラニ高となる対ドルレートが、今年は4月になっても高止まりした状態となっています。


つまり、ドルを持ち込んでグアラニで支払う投資が今年も止まっていないということでしょうか。昨年11月上旬に歴史的安値となるGs.7,000/US$を突破し、そのままダラダラと通貨安を維持すると思われたのですが、今年に入ってからの国際的なドル高局面でもグアラニは高値を維持し、結果として近隣のブラジルやアルゼンチンに対しては、益々割高な通貨としての地位を維持することになっています。視方を変えれば、外国からの投資の多くが近隣諸国からの資産逃避であるとも想像されます。市内を見回しても、コロナ禍で物販などの景気は必ずしも良くないのですが、建設投資だけは止まっていません。


今日はまた、粉ミルクの輸出が増えたことで、業界にとって初の利益を計上できたとの記事も掲載されています。


パラグアイは大豆・トウモロコシ・小麦・コメ等の穀物や、胡麻・チアシード等の雑穀、畜肉の生産と輸出の大国ですが、乳製品に関しては保存技術の問題などもあって、大きな割合を占めてはいませんでした。

しかし、この粉ミルク輸出黒字化のニュースは、今後益々加工食品への投資を増やす要因になるものと期待されます。


尚、今月末の28日水曜日夜9時から、日本ラテンアメリカ協会のオンラインセミナーでの弁士を仰せつかりました。

無料のイベントですので、是非ご参加ください。

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日 時 2021年4月28日(水)21:00-22:00(日本時間) 形 式 オンラインセミナー(Zoom 方式) 講演題 「食料自給率世界一、農林牧畜大国パラグアイの魅力」 講 師 硯田 一弘 参加費 無料 申込期限 2021年4月26日(月) 午前中(日本時間) お申込み 下記Webサイトより2021年4月26日(月)までに、お一人ずつご登録ください。 https://latin-america.jp/seminar-entry お申し込みいただいた方には開催日の数日前までにZoomリンク(URL)をメールいたします。 お問い合わせ 一般社団法人 ラテンアメリカ協会事務局 〒100-0011東京都千代田区内幸町2-2-3日比谷国際ビル120A Tel: 03-3591-3831、E-mail: info@latin-america.jp

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