先週までは朝晩一桁温度の寒さに震えていたアスンシオンですが、今週は一転して気温が急上昇し、日中37℃になり、且つ長らく雨が降っていない為に各地で野火が発生し、アスンシオンの街は煙霧に包まれた週末となりました。 週末の主要各紙は一面で視界のボヤけた様子を報じています。 こうした野火は全国7000箇所以上で同時多発しており、個々の原因については解明されておらず、自然発生なのか無分別による失火なのかは不明ながら、乾燥が続いた中で生じた高温気候によって一気に燃え広がった模様です。 En todos los casos, los incendios fueron provocados, ya sea por accidente o por imprudencia y no poder manejar el fuego, teniendo en cuenta la época de sequía. 日本では再びCovid-19の感染が拡大して非常事態宣言適用の地域が広がっていますが、野火はパラグアイだけでなく、隣国ブラジル・ボリビアでも発生しており、世界的な気候変動の激化をもたらすとの懸念も強まっています。 https://www.bbc.com/japanese/video-58266683 https://www.youtube.com/watch?v=p3seiYfqjIk この旱魃により、パラグアイだけでなくブラジルやボリビア・アルゼンチンの内陸貨物輸送の大動脈であるパラナ・パラグアイ川水系の水位も過去最低だった昨年レベルに近づきつつあり、昨日時点のアスンシオンにおける水位は僅か1㎝にまで低下しています。 ↑ 過去11年のアスンシオンにおけるパラグアイ川水位の推移 この旱魃と、今冬度々訪れた寒波の霜害によって農作物が大きな被害を受けて生産量が減っており、且つ水位低下によって水運コストも上昇すると思われ、世界の穀倉地帯である南米南部の気候についても日本の皆さんにも注視して頂く必要がある状況となっています。
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