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執筆者の写真Kaz Suzurida

パラグアイの言葉 homenaje(オメナヘ)=敬意 英:tribute 葡:homenagem

本日のLa Nacion紙、表紙が真っ白で「Numero blanco gran diario」「Homenaje a los trabajadores de la salud」という文字はクッキリ。


最初の白いページをめくるとお馴染みの表紙が現れますが、今日の紙面は80ページすべてが白い紙に印刷されていて、特別感バリバリです。(いつもは世界共通の新聞紙用再生紙)


これまでもお伝えしてきた通り、パラグアイでは8月以降新型コロナウィルスの感染者(3-7月累計5338人の二倍以上)と死亡者(3-7月累計49人の5倍以上)が激増し、特に医療現場の感染リスク大幅に高まっています。


9月に入っても感染者の増加は止まらず、今日6日現在で感染者数は21,871人(先週比+5398人)、死者は412人(同+118人)と増加率も伸び続けています。

昨日4日から5日にかけての一日で1217人感染者増というのも、これまでの最大の記録です。


感染症拡大防止の最前線に居られる医療従事者が、当然ながら最も高いリスクに晒されており、しかも十分な防御態勢が整っていないというのがコロナ禍におけるパラグアイの最大の問題です。


これまでも何度もお伝えしている通り、街中のいたるところに手洗い用の蛇口が取り付けられ、公共の場所への立ち入りは面積によって人数が厳しく制限され、入場の際にはアルコールでの消毒と体温検査が厳密に行われている厳しい体制の下で、何故これほどの爆発的拡大が発生しているか?は「謎」の一言でしか言い表せません。


また、コロナ禍とは直接関係ありませんが、パラグアイ川の水位の低下も続いており、物流に大きな支障を来しています。


アスンシオンの川の水位は過去20年間で最低レベル


日本でも台風10号の影響が懸念されていますが、新型コロナ感染防御の優等生だったパラグアイでの急激な拡大は、今後世界の医療関係者から注目される事象となると思われます。


他にもお伝えしたい事は沢山ありますが、今日の真っ白な新聞紙面の衝撃的な内容は、最優先にお知らせしたいと思わせるインパクトのある報道の方法であったと思います。

最前線で働く医療従事者の皆さんに改めて大きな敬意を払うと同時に、社会全体で出来る限りの協力が進められるよう、強いメッセージを送るマスコミの姿勢にも敬意を表します。

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