先週お届けした内容で、「傷痍軍人が物乞い」と書いたところ、「物乞いではなく義援金の募金をされていた」とのご指摘を頂きました。物乞いとの表現は不適切であったとお詫びし訂正します。
高度成長が始まった日本で、障がい者となった元軍人が働く場所もなく街頭に立って(或いは跪いて)義援金を求める姿は子供の目から見ても切ないものでした。
ただ、傷痍軍人には然るべき恩給が支給されていたという意見もあり、今となっては此処の元軍人さんが何故当時街頭で募金箱を傍らに置いてアコーディオンの音色にうなだれて居たのか、知る術もなくなってきている戦後75年目の夏です。ともかく大切なことは、戦争は絶対にいけない、という精神を、戦争を知らない多くの人達とも共有することだと思います。
と言うような意見を述べること自体、古臭いとか生きた化石と揶揄されそうですが、歴史を繙いて人間の営みは何千年経っても基本的に同じであったことを振り返れば、化石人間の言葉にも意味を感じて貰えるのではないでしょうか。
さて、今週はパラグアイのチャコ地方(と言ってもアスンシオンの直ぐ近く)で1万年以上前のアルマジロの化石が見つかったというニュースをご紹介します。
アルマジロという動物は南米各地に生息する哺乳類ですが、現在観られるものは最大でも1m、最小種は10㎝程度ですが、大昔にはゾウと同じサイズのアルマジロがいたようです。
これは今年の正月にボリビアのTarijaに行った時に訪れた国立古生物博物館に展示されていたアルマジロとマストドン(古代ゾウ)の化石
それから、今日8月16日はパラグアイではこどもの日。こどもの日というのは国によって異なるのですが、アルゼンチン・チリ・パラグアイでは同じ8月16日が子供の日と定められているようです。
パラグアイの総人口は713万人、20歳未満の人口比は38%ですから、ほぼ10人に4人が未成年、こどもの日も大いに盛り上がります。
子供達の数や総人口に占める比率は国によって異なりますが、今は子供である人達も、いずれ成人し、老人となる日が来ます。更に何千年も経つと、化石として発掘される日が来るかもしれません。
人類が未来の生物に化石扱いされないようにシッカリ生き延びるには、戦争だけでなく環境破壊の根源となる活動を見直す必要があるのだろうと漠然と考えます。
ところで、先週パラグアイでコロナウィルスから回復した人の数が相対的に多いとお知らせしましたが、今週一週間で感染者数が爆発的に増加、今日現在で9381人と先週比2676人(40%)増と爆発的に感染者が増えています。一方、快復した人の数は5841人と660人(13%)しか増えていません。亡くなった方は127人で55人(76%)も増えてしまいました。
年齢別では20代と30代が感染者の55%を占めています。
重要な勤労世代を守って行く為にも、厳しいパラグアイの感染防止策は当分続くことになりそうです。
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