2018年7月14日
豪雨の後の猛暑となっている日本、特に被災した地域の復旧が進むことをお祈りします。
反対に4℃まで気温が下がった今週、パラグアイならではの法律が施行されて話題になりました。
MANEJO DEL GUARANÍ, REQUISITO PARA SER FUNCIONARIO PÚBLICO
http://www.edeliranoticias.com/post.php?id=910
公務員はグアラニ語を話せることが前提というもので、話せなければ公務員失格ということになります。
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グアラニ語がどんな言語なのか?というイメージは一昨年ご紹介したパラグアイ映画Gauraniの予告編をご覧いただければご理解いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=tlMlNph1dr4
パラグアイは国民の八割が混血系である多民族国家ですが、街を歩いてみると原住民っぽい雰囲気の人の割合はペルーやボリビア・エクアドルほどには多くなく、むしろアルゼンチンやチリに近い白人主体の人種構成のように見えます。
しかし、国民の多くが原住民言語であるグアラニ語を話せるという点は、他の国と大きく異なります。更にブラジルとの地理的経済的距離感の近さでブラジル・ポルトガル語を話せる人も大勢います。ドイツ系移民の多いチャコ地方に行くと、レストランでも先ずドイツ語表示で、ついでにスペイン語表記がされている街も沢山存在します。ドイツ語のFM放送もあります。
日系移住地では皆さん普段から日本語で話していて、近隣の地元系や欧州移民系の人達をガイジンと呼ぶ習慣すら在るのは驚きです。
ただ、公用語はあくまでスペイン語とグアラニ語、特に地方ではグアラニ語が主体となっている集落も多くあって地方で生活するには必須の言語とも言えます。
しかし、都市部ではスペイン語しか話せない人も大勢居て、法律で公務員にグアラニ語を強制することへの賛否は暫く議論を呼びそうです。
今週はCÑN(CNNエスパニョール)でパラグアイ観光特集が放映されました。美しい景色が出てきますので是非ご覧ください。
https://cnnespanol.cnn.com/video/destinos-estancia-tacuaty-caballos-pena-paraguaya/
ところで、8月にカルテス現大統領の任期満了に伴う政権交代があるのですが、これに先んじて新政権の一部閣僚が任命されており、主要ポストの一つ、外務大臣としてCastiglioni(カスティグリオニ)氏が指名を受けています。カスティグリオニ次期外務大臣は大の日本ファンで、政権移行を前に先月日本を訪問し、河野外務大臣とも接見してきました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006138.html
次期大統領のMaritoこ とMario Abdo Benítez氏も帝京大学米国校を卒業しており、現政権以上に日本との関係強化を進めるものと思われます。
来年は日本とパラグアイが就航関係を締結して百周年の節目の年にもなり、色々な意味で期待感が高まっています。
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