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執筆者の写真Kaz Suzurida

パラグアイの言葉 foco(フォコ)=焦点・源・病巣 英:focus 葡:foco

赤道の南側では、9月 22日(年によって23日)が春分の日(equinoccio de primavera)、パラグアイには日本の様にハッキリと四季の区別がある訳ではないものの、この日になると春が来た、と盛り上がるのが通常なのですが、今年の春は異常な暑さに見舞われました。

特に10月1日となった今週木曜日には日中の気温が44℃を記録、しかも周辺の野火延焼による煙が市内に充満して真昼でも太陽が直視できる変な天気になりました。


春を迎える前は、少し肌寒い日も有ったのですが、この極端な気温の振れには参ります。何回もお伝えしている通り、今年は降雨量が極端に少なく、アスンシオンにおけるパラグアイ川の水位はマイナス24センチ、観測史上最低レベルで水運は完全にストップしています。

パラグアイ西部のチャコ地方では水不足によって牧場の飲用水が足りなくなり、落命する牛が相当数発生していますし、東部の穀倉地帯でも大豆等の蒔き付けに支障が出てきています。


湿度が低く高い気温が続いたことで森林地帯の乾燥が進み、国内のいたるところで火災が発生、通常の年なら単なる野焼きの延長と捉えられるところ、今年は広範囲な野火となってアスンシオンを煙に巻いた現象が発生した訳です。

同時多発で発生した野火、foco de calor(熱源)と言われ、3700箇所以上で発生した火災の90%は消防の努力で鎮火されたと報じられる一方、新たに5200の火災が発生しているとのニュースもあり、雨が降る様子も無いのでまだ当分厳しい状況が続くものと思われます。

今年の直木賞受賞作は「熱源」、芥川賞は「背高泡立草」でしたが、パラグアイでは草木に火のついた熱源(foco de calor)と闘う日々が続いています。


ところで今日からパラグアイは夏時間。日本との時差は丁度12時間になります。

アスンシオンの毎月の日の出と日の入りの時間が紹介されています。


アスンシオンの緯度は南緯25.2819、北半球であれば台北(北緯25.011)と似た位置付けですが、日照は随分異なります。勿論、アスンシオンの月別の表は日の出と日没の差なので厳密な比較は出来ませんが、日の当たる時間が多いことは間違いありません。でもこんなに日照りが続くと雨雲が恋しくなる春の日です。


今日のLa Nacion紙日曜版に、パラグアイ観光庁SENATURが発行するガイドブックjahaが付いてきました。「クルマで周るパラグアイ観光地の魅力」という特集、電子版でご覧いただけますのでクリックしてみてください。

以下のフェイスブックでは動画も楽しめます。

まだまだGo to travel to Paragyauとは参りませんが、コロナ明けで旅行を計画されている方、南米にフォーカスしてみては如何でしょうか?

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