二月に入っても日本ではコロナウィルスの報道一色といった様相ですが、パラグアイでも疫病のニュースが毎日報じられています。
しかし、こちらで問題のウィルスはDengue=デング熱です。
実は先週はMario Abudo大統領自らもデング熱に感染したことが報じられました。しかし、症状は軽微だった模様で、治療で快復した後は直ちに全国を飛び回って回復ぶりをアピールしています。
デング熱もマラリアと同じ蚊を媒体とする伝染病(マラリアはハマダラ蚊、デングはヒトスジシマ蚊)で、重篤化すると厄介ですので、蚊に刺されないように注意が必要です。
年末から雨が降り始めたことによって、あちこちに水たまりが出来て、蚊が大量発生しています。新聞やテレビでも、古タイヤやガラクタ置き場などで雨水が溜まっているところを見つけたら、こまめにひっくり返して蚊の発生を防ぐように国民に呼びかけています。
しかし、上の記事によれば、今年のデング熱は過去の記録を上回る勢いで増えているそうで、特に二月Febreroにfebrilな症状を呈する患者がピークを迎えると予想しています。
今月は日本の医薬品会社が蚊の撲滅に関する画期的な製品をJICAの支援を受けてパラグアイに紹介してくれることになっています。南米でマラリアとデング熱が無くなると本当に安心ですので、このチームの活躍に期待したいものです。
ところで、ブレグジットを果たした英国の経済紙The Economistが世界の民主主義指数2019年版を発表しました。
これによると、南米で最も指数が高い国はウルグアイで、パラグアイは中の下14位(23カ国中)という成績であるそうです。
大規模な暴動があったチリが3位で、社会主義政権に戻ったアルゼンチンが2020年も上位をキープできるとは考えられません。
ちなみに世界地図で各国のレベルが示されているので参考にしてください。
真の民主主義とは何か?について世界中で熱っぽく語り合う時代なのかも知れません。
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