この週末、漸く雨らしい雨が降りました。しかし川の水位低下は深刻です。
この低水位による河川船舶の航行停止などによる損害は1億ドルにものぼると試算されています。
今日もアスンシオンは曇り、北西部のチャコ地方に雨雲が移動していますので、この降雨がシッカリ上流で降って川の水位を上げてくれることを祈ります。
ところで、多くの報道で周知のとおり、エクアドル・チリ・ボリビアで発生していた騒動ですが、コロンビアにも飛び火して、これを喜ぶような声明をベネズエラのマドゥロ偽大統領が発したことから、一連の騒動の火付け役がベネズエラであったことが浮かび上がってきました。
香港での暴動鎮圧に動く中国政府の対応に批判的な国際世論の目を逸らす為に、中国が南米でベネズエラを使って次々と騒動を起こしているという説もあります。
中国の南米諸国に対する貸付額は以下のように相当額に登っており、これらが債務不履行になると中国だけでなく、世界経済に与える影響は極めて大きいと考えられます。
一方、パラグアイでは毎年12月8日にアスンシオン近郊のCaacupé大聖堂で行われるミサに向けて各地から巡礼に向かう善男善女が道路を歩く姿が見られる季節になりました。
この巡礼に参加する若者たちの多くが、政治家の腐敗に不満を持っているとの報道がありました。
こうした動きは、マドゥロ集団などの恰好の標的になりかねませんので、政府のしっかりした対応が求められますが、パラグアイの現政権は若者達に指摘される迄もなく、大統領の取り巻きのお友達政府と揶揄されていますので、そうしたコントロールを利かせられるかどうか、大いに疑問。
パラグアイ川の水位だけでなく、パラグアイの経済活動を停滞させかねないので、お天気にも人々の気持ちにも干天の慈雨が必要になっています。
今日の言葉estiajeの英訳をrunoffとしましたが、文脈からするとsewerの方がピンとくるかも知れません。
一方、runoffには決選投票という意味もありますが、ウルグアイで決選投票に持ち込まれた大統領選、24日の投票結果も大接戦でしたが中道右派の勝利で15年ぶりに左派政権が野に下ることになり、左派が勢力を取り戻したアルゼンチンと好対照な結果となりました。永遠の中道パラグアイにとっては心強い味方が登場すると考えても良いかも知れません。
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