5月23日現在のパラグアイのCOVID-19感染者数は838人、死者は11人で人口100万人当たり感染者数は119人、死者は1.6人ということになり、感染者数では日本と同等、死者数は日本よりも少ないことが判ります。
パラグアイもBCG予防接種を階国民で実施している国であり、何らかの関連性があると思われます。パラグアイのBCGはブラジルからの種菌を使用しているそうで、ブラジルが世界の感染の新しい中心になっている現状から観ると変に思われるかも知れませんが、人口2億人を有する超大国ブラジルでは、BCG接種が国民全体に行き渡っているとはいいがたく、それが現在の感染拡大に繋がっているのではないか、と考えます。
日本の報道では新型コロナの感染拡大の中心は南米に移った、これから冬を迎えるので益々大変になる、とも伝えられますが、パラグアイでの実感はそうした報道とは異なっています。
先週から始まった段階的外出制限の解除は来週月曜日から第二フェーズに入り、多くの業種がマスクの着用や手洗い場所の確保・検温の実施などの厳しい条件をクリアすることを前提に、営業活動の再開を認められるようになります。
しかし、 教育 と飲食業に関しては政府は慎重な姿勢を崩しておらず、それが大きな反動を招いています。
教育の分野では、学校の臨時閉鎖を三月早々に決め、結局来年1月末まで開校しない方針を固めていますが、これには父兄や教育関係者から大きな反発があり、教育大臣の罷免要求に発展しています。
一方、長期の休業命令で既に多くの倒産と廃業が出ている飲食業界ではこれ以上の休業は不可能であるとして、#EncendemosElFuego=灯を灯そう運動を発足し、来週月曜日から政府の指示に逆らって開業する意向を示しています。
これに対して保健省の副大臣は「感染防止の為にはマスクの着用は絶対必要条件であり、マスクをしたまま食事が出来ないのは当たり前なので、開業は認められない」との声明を出しており、この成り行きがどうなるか注目されています。
昨日は久々に纏まった雨が降り、気温もグッと低下して今日は晴天だったにも拘わらず日中の最高気温は17℃、明日の朝は6℃という予報で、漸く本格的な冬到来といった感じです。消えかかった経済の火を再点灯する為に、あらゆる業種が早期に再開することを願って止みません。
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