2018年7月21日
南米での仕事にかかわって30年、コロンビアの首都ボゴタやカリブ海岸の都市カルタヘナには何度も来ていましたが、一度も来たことのなかったMedellin(メデジン)を漸く訪問する機会に恵まれました。
📷 標高2100mの José María Córdova国際空港から車で約40分、標高1500mの盆地であるメデジン市内に到着するまでの つづら折りの山道の両側には沢山の温室が並んでいて、エクアドルのキトを彷彿とさせますが、キト周辺よりも緑が豊富で、イメージはやはりベネズエラのカラカスに近い感じです。
現在建設工事が進む高速道路が年末に完成すると、ほぼ15分で市内に入ることが出来るようになるそうですが、トンネルの多い工区のようで、便利になる反面、美しい山道が見られなくなるのは少し残念。
温室で何が作られているか?というと、メデジン名物であり、コロンビアの主要輸出産品でもある花卉類で、来る8月3日から12日までの10日間、有名なメデジン花祭り(feria de las flores)が開催されます。
市内の大型ショッピングセンターCentro Comercial Santafeの店内に作られた巨大な花のオブジェ、床の装飾は全部本物の花で出来ています。
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メデジンと言えば麻薬カルテルの活動拠点として有名でしたが、今やコロンビアでも最も安全でインフラも整備された大都市に生まれ変わっていて、ボゴタに行かなくてもメデジンは外せない行き先と言って過言ではありません。
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改めてコロンビアについておさらいしておきますと、面積は114万㎢=日本の約3倍でブラジル・アルゼンチンに次いで南米三番目の大きさ、人口は46百万人でブラジルに次いで南米二位。平均GDPは約6000ドル、しかし平均GDPが国の豊かさに比例しないことはこれまでもご紹介してきた通りで、見方を変えれば物価が安いので暮らしやすいということになります。
麻薬マフィアの抗争が激しかった80年代から90年代にかけてはペルーと並び南米で最も危険な国でしたが、今や治安も大幅に改善して、チリ・ペルーと並んで南米の経済優等生と言われています。
パラグアイはこれら優等生国家の仲間入りを果たしつつあると言われていますから、しっかりと先輩優等生の様子を観察してきます。
尚、今日の言葉feriaは以前、ペルーの言葉としてご紹介しましたが、リマの街頭で毎週末開かれていたferiaは 英語ならfair 市場という意味で、年に一度のお祭りとは少し違いますが、いずれにしても人が大勢集まるイベントということです。
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