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執筆者の写真Kaz Suzurida

ペルーの言葉  departament(デパルタメント)=アパート  英:apartment

2012年8月25日

金曜の夜7時半から入居しているアパートの管理組合の会合があって出席しました。

ペルーに転勤が決まって、家探しを始めた時に戸惑ったのが今日の言葉、Departamentです。

辞書で引くと、部門・学科・区画などの意味の後に、ラ米、特にアンデス地域・チリ・メキシコ・ラプラタ地域でアパートのことを指す、と書かれています。

しかし、ベネズエラでは聞いた事の無かった表現(Apartamentoと言います)で、不動産屋も運転手も皆さんがDepartamentoと言うので、最初は不動産屋にそういう部門があるのか?と思っていましたが、ペルー生活が二カ月となった今、違和感無くアパートをDepartamentoと言えるようになってきました。


で、そのDepartamentoの寄り合いですが、月々S./450(ペルーの通貨はNuevo Solヌエボ・ソル=新太陽という意味、本日のレートはS./2.60/US$なので約31円/Sol)の共益費を来月からS./50(約1,550円)値上げする方針について討議され、支出明細を分析すると、電気代の使用量が多いので、値上げをする前に共通部分の電気を消そうとか、エレベータの使用頻度に応じて課金を変えようとか、様々な提案がなされていました。こうした議論を延々と二時間以上をやっているので、最後まで付き合いきれなくなり、途中退席してきたのですが、見栄張りなベネズエラ人ならやらないような細かい話で延々諾々と盛り上がるペルー人の、面白い一面を垣間見ることが出来た気がします。


今住んでいるのは1996年12月にトゥパク・アマル革命運動(MRTA)というゲリラ組織によって占拠された旧日本大使公邸の直ぐ近くのアパートですが、元は三件の屋敷だった処を取り潰し、全29戸14階建てのDepartamento(日本で言うマンション)になったもので、近所にはまだ沢山の立派な戸建て住宅がありますが、バブル期の日本と同様に、そうした立派な建物を取り壊して10階建て以上の集合住宅に建て直す動きが活発で、高層ビルが建ってゆく姿に活気を感じる一方で、個性的な邸宅が無くなって行くことが残念にも思います。


ところで、ベネズエラでもペルーでも新聞の土曜版は広告が沢山入っていて、普段の倍以上の重さになりますが、ここでも普段の値段がS./2.00(約62円)なのに対し、土日版はS./2.50(78円)と割高になります。しかし、ここの広告は紙質や印刷も良く、僅か16円で色々な雑誌が買える、という気分で楽しく情報収集が出来る気分になります。


一方、検閲も無い(と思います)ので、紙面も自由な意見が飛び交っていて、本当にリラックスして新聞が読めることに幸せを感じる、と言うと少し大袈裟でしょうか。

そのペルーの新聞の電子版で見つけた今朝の暗いニュース。ベネズエラ最大の製油所Amuayで爆発事故が発生、19人が亡くなり53人が負傷したそうです。

📷

まだ印刷版にも載っていないニュースですが、こうした事故はベネズエラでは日常茶飯事となっており、連続する事故が現政権の国有化方針の失敗であることは間違いないものの、現路線が続くようであれば、今や唯一の基幹産業となった石油の生産も大幅に減少し、いよいよカネ詰まりが発生することになりかねません。


因みに英語で消防署はfire departmentですが、スペイン語ではcuartel (又はparque) de bomberoと言います。bombaはポンプのことで、bomberoというのはポンプを動かす人人、と直訳できますが消防士のことを指してこう言います。またbombaには爆弾という意味もあり、ベネズエラではガソリンスタンドをこう呼んでいます。昨晩は大勢の消防士が活躍したであろうこの製油所の爆発、いずれガソリン不足が発生するでしょうから、ベネズエラ在住の皆さん、自動車への給油をお急ぎ下さい。

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