2013年2月23日
拳銃犯罪に関する報道が増えたペルーですが、今週はNotaria(公証人事務所)に強盗が押し入り、死者が出たことで遂に政府が動き、内務大臣が9mm弾を使う拳銃の使用を原則禁止し、銃の携行許可もこれまでの5年毎の更新から、毎年の更新に切り替える措置を発表しました。
38 de cada 100 peruanos fueron víctimas de un delito (ペルー人100人中38人が犯罪の犠牲者)
http://publimetro.pe/actualidad/11913/noticia-38-cada-100-peruanos-fueron-victimas-delito
銃火器を使った犯罪が多発するベネズエラから引っ越してきた身には、極めて安全性の高いイメージのあるリマですが、今週の記事を検索しただけでも、以下の様な犯罪に関する記事が見つかります。
Delincuencia al acecho: cada 30 minutos se registran cinco delitos en Lima y Callao(待ち伏せ犯罪:リマとカジャオでは30分に5件発生)
http://www.larepublica.pe/19-03-2012/delincuencia-al-acecho-cada-30-minutos-se-registran-cinco-delitos-en-lima-y-callao
¿Cuáles son los delitos más comunes en Lima?(リマではどんな犯罪が多い?)
http://publimetro.pe/actualidad/6301/noticia-cuales-son-delitos-mas-comunes-lima
これらの記事によると、リマ地区での犯罪発生件数は2000-2005年の間と2006-2011年の期間を比べると26%増加し、路上でのひったくりや強盗が半数を占めるようになっているようです。
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生命の危険にさらされる犯罪は、ベネズエラに比べれば少ないものの、銃火器を使った犯罪が増える傾向にあるのは看過できない事実であり、観光客も増加しているペルーでは、こうした短期滞在者を狙った犯罪の件数も増えていますので、身の回りには十分に注意し、高額なアクセサリーなどは身に着けず、財布も人前では出し入れしない等、日本では考えられない工夫をして身の安全を確保する必要があります。
ただ、犯罪発生が増えているとの報道を受けて、直ちに政府が動きだし、前述の銃規制が実施されるだけでなく、警察関連予算を臨時で増額し、パトロールカー800台余りを緊急に増やす予算計上がされるあたりは、非常に頼もしい政府の下にあるとの確信を持って仕事に励める印象です。
今週はインドのハイデラバードで爆弾テロが発生しましたが、ペルーでは米国大使館が人気の観光地クスコやマチュピチュで米国人を狙ったテロ犯罪の危険性がある、と発表、地元政府はそのような事実はないので安心して観光に来てほしい、と安全性のPRにやっきになっていました。
丁度、マチュピチュを舞台にした3Dアニメ「Tadeo Jonesの冒険」が封切りされ、国内でも益々注目を浴びる同地域への注意勧告だけに、観光が主たる産業である両都市はイメージ回復に力を注ぐことになります。
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