2010年1月31日
今週は今までに無くmanifestacionの多い一週間でした。
先週土曜日の独裁終了記念デモは反政府派も大統領派も単なるお祭り気分で目抜き通りを練り歩いた、という行事でしたが、RCTV(ラジオ カラカス テレビシオン)の強制閉鎖をきっかけに、学生達が政府系テレビ局VTV(通称8チャンネル)やConatel(Comisión Nacional de Telecomunicaciones de Venezuela=放送通信監督局)の前に集まり、抗議行動を起こしました。
これに対し、政府は催涙弾やプラスチック弾だけでなく、実弾やマチエテと呼ばれる山刀などで学生達を威嚇し、実際に死傷者も発生する騒動に発展しています。
日本でも民主党に政権が移行して以来、Manifesto(政権公約と翻訳されていますが、スペイン語では声明書、宣言文という意味)が話題になっていますが、こちらのManifestoは抗議の意思を表すことに用いられています。更には大学生を中心とした若者が、不自由を強いる現体制に抗議行動を起こしていると言う点で、日本の60年代後半から70年代初めのエネルギーを感じさせ、今は非常に条件の悪い国になってはいるものの、しっかりと意思表示をすることが出来る若い力が成長してゆく過程で、必ず環境は好転するものとの期待を持たせてくれています。(若者の実力では日本よりベネズエラの方が上であろうと思われます。)
Grupos chavistas atacaron a estudiantes de la UCAB.(チャベス支持派がアンドレスベジョ・カトリック大学の学生を攻撃)という記事が30日のEl Nacionalに掲載されていますが、添付の写真は学生が抗議する様子を写したもの。学生が持っているプラカードにはChavez tas ponchao(チャベスはピアウト)と書かれています。金曜日にベネズエラリーグの優勝決定戦(カラカスレオネス対バレンシアマガジャネス)の最終第7戦が行われ、チャベス大統領が応援するMagallanesでなく、(政府反対派の多い)カラカスが勝ったことは反対派の心理に大きな影響を与えたようです。特にこの優勝決定シリーズ緒戦はMagallanesが9対0で圧勝した後だけに、「頑張れば流れは変わる」という印象を有権者に与えたことは間違いありません。
因みに野球のカリブシリーズ第一戦はマルガリータ島でベネズエラ勝者レオネスとメキシコ代表が2日(火)に行います。
📷
Commenti