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執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 gripe porcina(グリーペ ポルシーナ)=豚風邪

2009年5月2日

既にWHOから風評被害防止の為に「豚インフルエンザ」という単語を使わないよう指示が出た結果、ベネズエラでも今日の新聞からはgripe porcina(豚風邪)でなくla influenza AH1N1(AH1N1型インフルエンザ)という表現に変わっています。(昨日はメーデーで休刊日)

ベネズエラはメキシコとの地理的距離が日本よりは近いこともあって、多くの人達が新型インフルエンザの流行を恐れて、普段は粉塵を扱う工場あたりでしか見られないマスク(Tapaboca=口を塞ぐもの)をしている人を空港で多く見かけました。(その他の場所では滅多に見ません。)

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今日の一面記事は「新型インフルエンザワクチンの製造を開始」というものですが、ベネズエラで生産される訳ではなく、La Organización Mundial de la Salud (OMS)=WHOの発表を載せただけのもので、ベネズエラにワクチンが届く頃にはこの問題も収まっているだろうと思われます。

porcinaという単語は英語のswineと同様に豚を言い表す些か古めかしい単語であり、レストランやスーパーで豚肉について標記される際はcerdo(セルド)やcochino(コッチーノ)という単語がpigやporkに相当する単語として良く使われます。

豚肉はベネズエラの肉料理ではマイナーな存在で、牛肉や鶏肉が主流を成しています。

一方、風邪(gripe)はポピュラーな単語であり、気候の温暖なカラカスでも建物の中を冷房でガンガンに冷やす傾向があり、外に出る時は軽装でも、事務所の中では厚着という人が大勢います。

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