2009年11月29日
今週も政府寄りと反政府の新聞が同じ趣旨の記事で一面を飾っていました。 El Universal紙「La basura desbordó el municipio Libertador este fin de semana」 (リベルタドール行政区からゴミあふれる) [IMAGE] Ultima Noticias紙「Caracas sigue embasurada y obreros amenazan con paro」(カラカスはゴミだらけで、労働者は失業に脅かされている) 最近、近隣諸国であるメキシコ・コロンビア・エクアドル・ペルー・ブラジルを訪問する機会に恵まれました。しかし、これら諸国を訪問して感じるのは”街並みの綺麗さ”です。綺麗、というのは美醜の問題ではありません。 街の景観の美しさを問われれば、今でもカラカスは世界でも最も美しい街と言えます。豊かな緑や高層ビルが林立する景観は、世界でも最も美しい首都と自慢できるだけの条件を揃えています。 しかし、一旦視線を足元に転じると、道路にはビンやゴミが沢山落ちていて、国民の道徳心の低さを露呈しています。 更に今問題になっているのはゴミの収集システムがダウンして、予算の少ない行政区では事業所や家庭から毎日出るゴミの収集が行われず、至る所がゴミだらけになっている厳しい現状です。 メキシコシティーでも、ボゴタ、キト、リマ、サンパウロでも清潔なところばかりではありません。しかし、汚さのレベルが数段高い、というのが今のベネズエラであり、この問題を解決しないことには大統領の地位も安泰ではない、と言えるのではないでしょうか?
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