2009年12月5日
今週の最大のニュースは政府による民間銀行の国有化です。 昨年4月にスペインSantander銀行の傘下にあったBanco de Venezuelaの国有化を発表し、1年以上の時間を掛けて今年7月に完全な政府資本の銀行になったばかりですが、新たにCanarias・Banpro・Confedeado・Bolivarの4行の資産を清算し、国有化すると月曜日に発表、更に金曜日にはCentral Banco Universal・Banco Real・Baninvestの3行を対象に加えるとの発表が行われました。 当初の発表では、この措置により「預金者の預金は一人当たり10万ボリーバルしか保証されない」とのアナウンスがあり、火曜日には多くの銀行でATMがストップするなどの混乱が発生しましたが、今日の新聞で「Banco de Venezuela inició plan especial para pagar a ahorristas de entidades liquidadas」(Banco de Venezuelaは、清算に伴う預金者への払い戻し特別計画を開始)と報じられている通り、個人資産の保全には神経を使っている様子を見せています。 また、Banesco・Mercantilといった大手民間銀行も次の国有化対象と噂されていますが、今回の4行の預金移行手続きに協力する姿勢を見せています。 Inició a las 8:00 de la mañana y se extenderá hasta las 4:00 de la tarde Ultimas Noticiasの一面に掲載されたBanco de Venezuela本店前の様子
ベネズエラでは銀行口座はAhorro(Saving、普通預金)とCorriente(Checking、当座預金)とに分かれており、日常生活では支払いに小切手(Cheque)を多用するのでCuenta Corrienteを利用することが一般的と言えます。因みにスペイン語の辞書にはcorrienteは「普通の、平凡な、現在の、流れる」という意味であると書かれていますが、実際のベネズエラ生活では専らTarjeta Debido(デビッドカード)での支払い時にAhorroo Corriente?と尋ねられる際に使われるという感じです。
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