2015年6月13日
ポルトガル語とスペイン語が似ているとは、よく言われることで、確かにこちらがスペイン語で話しかければ、概ね言いたいことはブラジルの人に通じます。
一方、全く異なる言い回しも沢山あって、ブラジル人の言葉にチンプンカンプンになることもしばしばあります。
今日は月曜のフリーペーパーで見つけた記事からそうした違いを御紹介します。
サンパウロに於ける殺人事件の内容を分析したもので、「Seis em cada 10 homicidios na capital ocorrem nas ruas」(サンパウロ市の殺人事件の10件中6件は路上で発生)という見出し。(3ページ)http://publimetro.band.com.br/pdf/20150608_MetroSaoPaulo.pdf
ここで、殺人事件被害者の分析があって、2015年1月~4月の間にサンパウロで発生した410件の殺人事件を分析、被害者の89.1%が男性、年齢は多岐にわたりますが、肌の色で区別したモノがあり、それによると38.5%が白人(Branco)、8.7%が黒人(Preto)、46.7%が混血(Pardo)と記されています。
先ず、白=brancoですが、スペイン語ではblancoと、Lの字が使われますが、ポルトガル語では何故かRが入ります。黒いと言う意味のpretoはスペイン語ではnegroで、全く通じない単語になります。
茶色や薄墨色を示すpardoはスペイン語でも使われますが、混血を意味する際はmezclado(混ざった)と言うような表現が一般的であると思います。
他に赤を示すvermelho(ベルメーリョ)もスペイン語には無い単語。青(azul)や黄色(amarelo,スペイン語ではamarillo)が同じや似ているだけに、黒や赤という主要な色の表現が全く違うことに最初は大いに戸惑います。
で、Azulと言えば、ブラジルで国内線を運航を基軸とする航空会社の名前でもありますが、この会社のオーナーがポルトガルの国営航空会社TAPの株式の61%を買収することで合意したことが今週の大きなニュースの一つとなりました。
Azulはマイアミ等への国際線も飛ばしていますが、使用する期待はブラジル製Embraer社のものが中心で、小さいながら乗り心地と機内サービスの良さ(全席でデジタルテレビ放送が楽しめ、5種類のお菓子を何でも食べられる)で人気を集めています。
一方のTAPは、ポルトガル政府傘下の会社ですから、機体は古く、サービスも悪いと評判でした。(小生は乗ったことがないので何とも言えませんが。)
しかし、最近経済活動では中国政府による南米大陸横断鉄道のような変なニュースしか目立たなかっただけに、この買収劇はポジティブなブラジルの動きとして期待できそうです。
もうひとつ、今週のトピックスは昨日6月12日がブラジルにおける恋人の日(Dia dos Namorados)。他の国々では聖バレンタインデーとされる2月14日に設定されていますが、ブラジルでは一年で最大の祝祭であるカーニバルが2月にある為に、結婚の聖人とされる聖アントニオの日とされる6月12日が恋人の日になった様です。
今年は金曜日になったことで、木曜だった昨年以上に市内のレストランは恋人たちで混雑した模様です。
で、次のイベントは来週日曜の父の日。レストランもショッピングセンターも次から次に理由を作ってお客さんの勧誘に余念がありません。
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