2014年8月9日
今週は日曜から火曜までは快晴で、日中は30℃近くまで気温が上がって暑いと感じましたが、
水曜からまた曇りに戻り、肌寒い週末となりました。
いきなり夏の天気から晩秋の気候に変わる天気の中で、今週は面白い気象現象が発生しました。
寒冷前線に湿り気を帯びた空気が触れて巨大な雲を発生させたもので、リオデジャネイロ北方の
海岸街で凄い雲が観察されたと報じられました。
SuperNuvem em Vitoria(ビトリアに巨大雲出現)
スペイン語で雲はNube、ポルトガル語ではNuvemですが、霧は同じNeblina。本当に混乱します。
しかもスペイン語ではbとvの発音の違いは無いのですが、ポルトガル語では英語同様ベとヴぇとの
様に言い分けます。
ただ、昨今流行りコンピュータにおけるクラウド技術については、スペイン語でもポルトガル語で英語のCloudを使います。
ところで、この異常気象はブラジルの主力産業である農業にも大きな影響を与えており、巨大雲の
発生したEspitito Santos州に隣接し、ブラジルのコーヒーの主要産地であるMinas Gerais州で
は旱魃の影響で収穫が大幅に落ち込み、価格が年初の1.5倍に跳ね上がっているとのこと。
コーヒーの高値は暫く続きそうです。
また、雨不足による電力不足への懸念も一層強まっており、大統領選挙の行われる10月前に
停電が発生すると、選挙の方向性にも大きな影響が出ることは必至です。
明日は何と「父の日」(Dia dos Pais)。ブラジルでは母の日は5月第二日曜日で世界標準と同じ
ですが、何故か父の日は8月の第二日曜日。今週の新聞にはお父さんへのプレゼントに関する
広告が沢山掲載されていました。一方、プレゼントの人気商品の一つウィスキーには94.25%もの
税金が課せられているそうで、ビール・カシャサに次いで人気のアルコール飲料が何故かくも
高額なのか?不思議に思えます。
因みに、ブラジルの航空会社TAMの機内誌に載っていたスコッチウィスキー関連記事に「天使の
取り分」に関する記述がありました。
これによると、樽詰めされたウィスキー、12年経つと25%、18年で35%、21年で40%、40年では
何と70%が揮発してしまうとのこと。(これが所謂天使の取り分、Angel Share)
ウィスキーに掛けられた税金が雲散霧消しないよう、国税がシッカリ管理されることを期待したい
ものです。
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