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執筆者の写真Kaz Suzurida

ブラジルの言葉 aquecimento(アケシメント)=加熱・暖房、温暖化 英:warming 西:calentamiento

2015年12月13日

今日のO Estado de S.Paulo紙の一面トップ記事はパリで開催されていたCOP21でついに歴史的な地球温暖化防止の協定が採択されたことを取り上げています。

Acordo historico limita aquecimento global a 1,5ºC(地球温暖化上限を1.5℃とする歴史的合意)

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このaquecimentoという単語は今まで目にしたことがないように思ったのですが、「今日は暑いね」(Hoje esta quente)と言う時に使うquente(暑い・熱い)を動詞化したaquecerの名詞形であると判り納得しました。これらの表現はいずれもスペイン語とはかなり違う印象です。

南半球のサンパウロは今は初夏の筈ですが、今週も前半は曇り、後半になって晴天が見えてきて木・金は日中結構温度も上がって暑くなったのですが、昨日土曜は昼から雨で肌寒く、今日日曜も朝から晴れているものの、気温は昨日の雨の影響で朝方は肌寒さを感じさせます。予報では今日の最低気温は20℃、最高は32℃となっていますが、30℃を超えても日陰なら凌ぎやすく、この快適さはベネズエラのカラカスに通じる部分があります。

ところで、先週サンパウロ州の学校合理化で知事が計画の凍結を発表して事態収束と言う風にお伝えしましたが、この問題は抗議運動を展開する生徒や教師が「計画の白紙撤回を州が認めるまでは学校占拠や道路封鎖を続ける」として、騒動は続いていました。

また、今日は労働党ジルマ大統領の現政権に抗議する全国集会が予定されていて、この動員数によっては大統領の罷免に向けて勢いが増す可能性もあります。

本来であれば来年の予算を審議して、如何に国の方向性を立て直すか?を話し合うべき国会が権力闘争で機能停止している為に、ブラジル経済は来年益々悪化するとの見方すら出てきています。

aquecimentoという単語、経済で使われるときは「活性化」と言う意味で使われます。

COP21も先進国と途上国の利害が反して相当揉めていた訳ですが、地球環境を真剣に考えて漸く合意に至った訳で、ブラジルの経済環境を議会関係者が真剣に考えて、国の制度をaquencerする方向で討議してほしいものです。

単語の英訳を求めて調べた際にNew York Timesが本件を一番大きく扱っているように思いました。

環境破壊の責任は地球上の全人類にあるとすれば、米国が前向きに動き出したこの流れ、是非南米でもしっかりと取り上げて行きたいと思います。

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