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執筆者の写真Kaz Suzurida

パラグアイの言葉 salario minimo(サラリオ ミニモ)=最低賃金 英:minimum salary 葡:salário mínimo

木曜日の未明にマイアミビーチの高級アパートの一部が崩壊したニュースは日本でも大きく報じられましたが、パラグアイでは現職ベニテス大統領夫人の家族が行方不明となっていて、夫人は直ちにマイアミに出向き、大統領自身も各種予定を変更していることがニュースとなっています。

https://www.abc.com.py/nacionales/2021/06/25/la-primera-dama-ya-esta-en-miami-siguiendo-de-cerca-la-busqueda-de-sus-familiares/?cx_testId=1&cx_testVariant=cx_1&cx_artPos=0#cxrecs_s 大統領夫人の親族が昨年購入したアパートで起こった悲劇に関しては、懸命の捜索・救助活動が行われている現在、どういう経緯でこの不動産が入手されたか?等について掘り下げた報道は見られませんが、行方不明者の中には家族の使用人も含まれており、今日は使用人の実兄がDNA検査を受けて現場に向かうとの記事も掲載されています。 https://www.ultimahora.com/hermano-leidy-luna-se-somete-test-adn-requerido-eeuu-n2947938.html 先週の記事で、パラグアイで行われた選挙を統一地方選と書きましたが、正確には統一地方予備選でした。各党の市長候補が出そろって10月の本選挙に向けて選挙イヤーが動き出したイメージです。 その選挙の動静にも関わる最低賃金が7月から値上げされるとのニュースも報じられました。 2015年からの最低賃金の推移を纏めたABC Color紙の記事から、その上昇率をまとめてみました。 昨年はコロナ禍の影響で見直しは行われなかったものの、過去一貫して3%以上の賃金上昇が実施されていることが判ります。 一方、毎年6月の為替レートで最低賃金を割り戻した米ドルに換算してみると、過去5年以上に亘って350ドル前後で大きく動いていないことが判ります。 少し古い記事ですが、昨年1月ベースの南米各国の賃金をドル換算して比べた表が掲載されていましたのでご紹介します。 Paraguay se ubica con el cuarto mejor salario mínimo de la región(パラグアイの最低賃金は南米で4番目の高さ) https://www.lanacion.com.py/mitad-de-semana/2020/01/29/paraguay-se-ubica-con-el-cuarto-mejor-salario-minimo-de-la-region/ 30年前は南米最高賃金だったベネズエラが、今や世界最低レベルに落ち込んでいることはこれまでもお伝えしましたが、南米の大国と言われるメキシコやブラジルの最低賃金が下位にランクされているのは意外に思われるかもしれません。 大国ブラジル・メキシコは生活コストもそれなりに高く、その意味では最低賃金ではスラムに住まわざるを得ないということになります。 翻って今までも書いてきた通り、パラグアイでは他の国々の様な大規模な貧民街は存在しません。大邸宅の隣で最低賃金の家族が小さな家を構えている、という不思議な光景が見られる不思議な国です。 ただ、外国人にとっては物価も安定しているということになりますから、投資をするには極めて適切な国という観方も出来ます。 最近の日経新聞の記事では、ディズニーランドの入場料やアマゾンプライムの料金が世界一安いとか、給料に占めるiPhoneの値段が高いといった経済地盤の沈下を示す記事が掲載されています。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC257920V20C21A6000000/ オリンピックや万博等の一過性のイベント、リニアという長期的採算性の見込めない事業に景気浮揚を期待する借金依存政策よりも、もっと堅実に世界で稼ぐ戦略を構築しないと、ベネズエラの後追いをすることになりかねません。 頑張ろうニッポン!

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