2017年8月12日
今週は北朝鮮のミサイル関連のニュースが頻繁に報じられ、米国トランプ大統領が脅しともとれる発言で物議をかもしていますが、トランプ大統領はベネズエラに対しても軍事行動を起こす可能性を示唆し、南米では話題になっています。
また、ペルーのPPKことクチンスキー大統領も、昨日駐ペルーベネズエラ大使の国外追放を発表しました。
El Perú expulsa a embajador de Venezuela y le da 5 días para abandonar el país http://elcomercio.pe/politica/peru-expulsa-embajador-venezuela-le-da-5-dias-abandonar-pais-noticia-449438
📷
トランプ政権誕生後、真っ先にホワイトハウスを訪れ、メキシコの壁問題などについてラテンアメリカを敵に回すような真似はしないように、と厳しい姿勢でトランプ新大統領に強く釘を刺したPPK大統領、今回はマイアミヘラルドのオッペンハイマー氏が提唱した「ベネズエラのマドゥロを正式元首とは認めず、独裁者と呼ぼう」との呼びかけにいち早く呼応し、このような措置を取った訳で、左派に席巻されていた南米が中道健全路線に戻っている中でも一際強い指導力を発揮しており、心強い限りです。
一方、オッペンハイマー氏はアルゼンチンを訪れ、CNNのインタビュアーとしてマクリ大統領と会見し、独裁国家ベネズエラの早期正常化に向けて積極的に言論包囲網を構築しようと奮迅の努力を見せています。
当地では、より良い生活を求めて移住して来るベネズエラ人が増えており、パラグアイを好機の土地(“Paraguay, tierra de oportunidades”)と呼んでいるとのニュースが先週報じられていました。 http://www.lanacion.com.py/pais_edicion_impresa/2017/07/30/paraguay-tierra-de-oportunidades/ 📷 会社の近くにある小さなホテルの食堂は、安価で美味しいランチが食べられるので、良く利用していたのですが、最近レストラン部門の改装があって暫く足を運んでいませんでした。 そこに久し振りに出向いてみると、今までアルゼンチン人だったシェフが代わって、なんとベネズエラ人の若いシェフになっていて、懐かしいベネズエラ料理も提供するとの話を聞いて嬉しくなりました。このシェフ Jose Nicolas君は、カラカスのアビラ山という山の向うの観光地で営業していたものの、最近の治安悪化や物資不足に見切りをつけてパラグアイに移り住んできたとのこと。 一年を通じて素晴らしい気候のカラカスと比べると、昨日も真冬なのに37℃を記録した暑いアスンシオンは一週間で0℃から40℃近くまでぶれる気温に閉口するものの、外国からの投資呼び込みに熱心で、国を良くすることに政府だけでなく市井の人々までも熱心なパラグアイは、少々の暑さ寒さはあっても、おそらく今の南米で最も移住に適した国と言えると思います。
Comments