2018年9月2日
猛暑の日本への出張から帰ってきました。
予め覚悟はしていたものの、山口・大阪・蒲郡・浜松・東京と廻った一週間で、最も暑く感じたのは東京でした。温度計の表示とは異なる暑さが大都会にあることを再認識した次第です。すなわち舗装道路の輻射熱とエアコンの外気。地方でも舗装道路もエアコンもありますが、地面が殆どコンクリートやアスファルトで覆われ、あらゆる空間に冷房が導入されているために、百葉箱のデータでは計り知れない暑さが大都会には存在する訳です。
一週間ぶりに帰ったパラグアイのアスンシオンは12℃で、暖房を入れて寒さをしのいでいました。ただ、数日前は30℃越えの真夏日だったそうで、ジェットコースター気候の当地ならではの独特の季節感です。
久々に訪れた日本の地方都市で実感したもう一つのことは外国人の多さ。本当にあらゆる街で外国人の集団を見かけましたが、Wifiの未整備は相変わらずで、冷房の無いオンボロバスですらFree Wifiサインを張って走っているパラグアイよりも遅れてる分野の一つです。
さらには、サービスの現場で働く外国人の多さにも改めて感心しました。賛同できる姿勢が少ない安倍政権ですが、外国人を積極的に誘導しようとする方向性は大いに共感できます。
以前プロジェクト案件で出かけたトリニダード・トバゴ=TTというカリブ海の小国では、中国の精錬会社がガイアナで産出するボーキサイトをアルミナに加工してTTに持ち込んで電気精錬を行う案件を持ち込んだのですが、建設現場から運転員まですべて中国人で進めようという計画は、ベネズエラ沖に浮かぶ人口140万人弱の島国で地元住民の猛反発を受け、結局頓挫する羽目になりました。
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一方、台湾と国交を持ち大陸とは外交関係のないパラグアイにも、中国資本の進出が始まっています。先々週掲載されたChina Continental desembarca en Paraguay(大陸中国がパラグアイに上陸)という記事は、80年代に国営企業として設立された製鉄会社ACEPAR社が中国の河南中成机電集団=Henan Complant Mechanical & Electrical Equipment Group Co Ltd (HCME)によって買収されたことを報じるものです。
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既にパラグアイには多くの中国製品が流通し、また低所得者層の足となる小型オートバイは中国から輸入した部品をパラグアイでノックダウンした中国の宇製品に席巻されています。
今回の訪日では、駐日パラグアイ大使館も訪問しましたが、Florentin大使も外交関係と経済は別モノであり、経済活性化のためには中国資本も大歓迎、とTTとは真逆のコメントで、パラグアイの懐の深さを感じました。
日本の皆さんにも、もっとパラグアイを知って頂き、もっと本邦からの投資を増やして頂きたいと切に願います。
10月7日には東京光が丘公園で第7回パラグアイ祭りが開催されますので、是非皆様にもお運び頂き、パラグアイへのご理解を深めて頂きたく存じます。
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