新型コロナCOVID-19予防対策としての完全外出禁止令は、先週土曜日3月21日から今日28日まで、という事で発せられ、パラグアイでは感染者数が50例を超えた一方、治癒したケースも報告されたものの、欧米での感染拡大という状況を鑑み、外出禁止の隔離措置は二週間延長されて4月12日までと発表されました。正直言って「まだ続くの?」という感じです。
3月25日の幹線道路Madame Lynch通り、通常なら慢性渋滞が発生している場所
日本では花見禁止とか外出自粛と言われていますが、パラグアイでは正に不要不急の外出をとがめられると逮捕されて拘留されるか多額の罰金を科せられます。
慢性渋滞(上)のブラジルとの国境「友情の橋」もこの通り(下)
外出が規制されるとストレスがたまるというのは日本でも報道されていますが、パラグアイでは毎晩8時になると一斉に庭やベランダに出て医療関係者への敬意を表して拍手をしてコロナとの闘いを称賛しています。Aplausos Sanitariosというこのアクション、世界中で決まった時間に行われているようで、ストレスの解消にも少しだけ役立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=_CCZpRpwDFU 一方で、毎日の売り上げが全くなくなった中小の小売業者や飲食関係の業界で、人員削減の動きが発生している上、多くの事業所が給与の削減を発表しており、経済活動への影響が数多く報告されています。 https://www.lanacion.com.py/negocios_edicion_impresa/2020/03/27/gastronomicos-advierten-posible-despido-masivo/ これは民間に限ったことではなく、アスンシオン市議会も議員給与の20%削減を打ち出しており、政治家も一体となって未曽有の危機に立ち向かう姿勢を見せています。 http://www.paraguay.com/nacionales/concejales-de-asuncion-recortaran-sus-salarios-en-un-20-194292 また、生活困窮世帯への食料品購買補助金として50万ガラニ(約8,800円)を支給することを決めました。しかし、この配分方法については不明な部分も多く、今後議論となりそうです。 https://www.abc.com.py/nacionales/2020/03/28/sen-anuncia-transferencia-del-subsidio-para-compra-de-alimentos-desde-el-martes/ 日本でも補助金や商品券の発行が話題になっていますが、何故か政治家から前向きな経済回復策や給料の返上や定員の削減といったコスト削減案は出てこず、ひたすら借金で目先の人気をとって政治コストを増やし、ツケを後世に回そうとしている姿勢をみると、いち早く減棒を発表したアスンシオン市の方が先進的であるように感じられます。
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